2017年7月1日に封切りされた日本映画「忍びの国」。
嵐の大野智さんが主役の無門を演じられました。
史実を基に作られたエンターテイメント忍者時代劇として人気、興行収入も25億円を超える大ヒット。
「応援上映」という形態の鑑賞が日本初の47都道府県すべてで行われたことでも話題になりました。
初日から7カ月経った2月現在いまだ上演される映画館がある中、2日にブルーレイが発売され楽天市場で予約したものが届きました。
私が予約したのは一番特典が豊富なBlu-ray豪華メモリアルボックス。
その中でも一番の目玉として期待していたのが撮りおろしの「ビジュアルコメンタリー」。
公式ツイッターで応募した大野智さん、織田信雄役・知念侑李さん、中村義洋監督に対する質問などに回答しつつ、映像を観ながら撮影時の裏話を披露してくださいました。
今回はそのビジュアルコメンタリーの感想をこちらで書かせていただきます。
単なる一ファンの個人的な感想で、専門的なことなど何ひとつ語っておりませんがお暇つぶしにでもなれば幸いです。
※若干文字起こし的なことをしていてあらすじに触れているので完全にネタバレしています。
ストーリーを知りたくない方はここでUターンを。
大野智主演 忍びの国 豪華メモリアルBOX
「忍びの国」 豪華メモリアルBOX【Blu-ray】 [ 大野智 ] |
本編の他に合計6時間以上の超特大の特典付き。
【DISK1】
公開記念スペシャルナビWOWOW版~秘められた史実編~
大野智VS共演者スペシャル対談
(石原さとみ、鈴木亮平、伊勢谷友介、知念侑李、立川談春)
侍VS忍び クイズ対決
(マキタスポーツVS満島真之介)
インタビュー集
(大野智、中村義洋監督、原作・脚本和田竜)
大野智スペシャルインタビュー
(インタビュアー:LiLiCo)
【DISK2】
蔵出し未公開シーン集
撮影密着ドキュメンタリー
舞台挨拶集
(完成試写会、大ヒット祈願in浅草寺、初日舞台挨拶1回&2回、大阪舞台挨拶、大ヒット御礼舞台挨拶in北海道)
【DISK3】
撮り下ろしビジュアルコメンタリー
(大野智、中村監督、知念侑李)
このほかに
●36Pのブックレット
(公式ツイッターに載っていたスタッフさんのミニミニ撮影日誌あり)
●手裏剣ステッカー2枚セット
も付いています。
ビジュアルコメンタリーの感想
実際の映像を見ながら撮影時の裏話やエピソードなどを語っていくのがビジュアルコメンタリーというスタイル。
知念さんが司会役になって進んでいきます。
まずは応援上映について。
応援上映とは
コスプレOK、サイリウムなど発行物の持ち込みOK、発声OK、みんなで盛り上がろう!をコンセプトに行われる映画興行。
事前にSNSなどで「掛け声」や「発声ポイント」を共有し盛り上がり「劇場での映画体験の共有」を目的とする鑑賞方法。新宿バルト9での開催を皮切りに全国に拡大!
日本全国の劇場で200回以上、3万人以上を動員。
47都道府県全てでの実施は「忍びの国」がが初めて。
中村監督も応援上映が行われていることをご存知だったご様子。
伝吾役の小松利昌さんや利助役の沖田裕樹さんが登場されたのもご存知でしたね。
大野さんもそれを「なんかみたことある、その後舞台挨拶かなんか」とおっしゃってましたがツイッターか何かみられたんですかね。
無門登場のシーン
無門が下山砦の門を壊して登場するシーン。
大野智(以下(´・∀・`))「なんかねー、楽だったよ。服装とかも含め(笑)」
「着こなしがね、ふふっ、鎧とか着けてないから」
【大野智が無門役に選ばれた理由】
(´・∀・`)「なんで僕だったんですか?」という問いかけに対し
中村監督「この企画をずっと温めてる最中に(映画)『怪物くん』やったから」
「で、『怪物くん』やってるときは『怪物くん』でなんも考えてなかったんだけど、終わりかけくらいになって、『あれ?大野君でちょっと一回脚本読み直してみよっかな』とか言って読み直したら『いけんじゃん!』」
監督は「忍びの国」に8年間かけていたんだそう。
(´・∀・`)「その間に映画『怪物くん』を撮ってたんですね」
監督「そうそうそう」
監督「そいで僕からねジャニーズ事務所さんに『大野君で』って言うとなんかうまくいかないような気がなんとなくして、でジャニーズのプロデューサーチームから『もう一本大野でなんかないですかね』なのを言われるのをちょっと待って、そしたらこうパッとあったんで、そしたらちょっといいのあんですけどね、みたいな」
「そんな流れですよ」
(´・∀・`)「そんな流れなんだ」
知念「もしかしたらもうすでに何か始まっていて」
監督「うん、そうそうそう」
知念「忍びやったからまた大野くん、これいけるんじゃないかみたいな、もしかしたら監督の中で構想が」
監督「そうありますねよ、うん」
(監督、近いうちに大野さん主演で映画お願いします!!!)
次郎兵衛とのシーン
下山平兵衛(鈴木亮平さん)の弟・次郎兵衛役は満島真之介さん。
この撮影時は大変暑かったそうで、満島さんはすごい汗で記憶もあんまりなかったんだそう。
(´・∀・`)「あの人危なかったからなー」
「途中でなんか暑すぎて、まぁ尋常じゃない汗かいてて、記憶があんまりないって言ってるなか戦ったから、ホント怖かった」
(監督なぜか大笑い)
(´・∀・`)「ホントに間違った一手がきたときはビックリしたよ。」
「えええーーっ、(右左に避けながら)こっちじゃないの?みたいな」
監督「この近くの体育館でやったよね練習」
「ほいで蒸し蒸しだったから(大野さんが)汗だくになっちゃって、俺がねいつもね、ホント真夏だから撮影用に5枚くらいTシャツ持って行って午前中2枚くらいかえてたりしてたの」
「それで1枚余ってそれ大野くんに汗だくだから着替えあんのって聞いたらないって言うから貸したんだけど、絶対受けとらないの」
「理由がちっともわかんない、何回言っても要らないよって言って」
知念「なんで受け取らなかったんですか」
(´・∀・`)「へへへっ(笑)」
監督「なんでもらってくんないんだろうって、ナゾなんだよなー」
(´・∀・`)「違う違う違う(笑)」
監督「どうしてそんなに人の服を着たくねーんだろう」
(´・∀・`)「違うのよ。汗かいたからそのままもう帰ればいいやと思って」
ぶちぶち言う2人に対して
「まあいいや、ちょっと聞いて」(可愛い)
「ほんで監督からちょっと貸してもらって一応脱いでそれ着てもそんな汚れないじゃん。」
「それを着てまた練習して汗かくんならわかるけど、それ着て帰るだけで」
「それをまた洗って返すのがめんどくせえ」
どうやらこれが本音のようでした(笑)
大野さんのツボ 下山甲斐役でんでんさん
この時現場にかき氷の機械があったようで、昔懐かしい感じのかき氷機を回す様子が写っていました。
(´・∀・`)「でんでんさんが『うめーなうめーな』って言って3、4杯食って一人で頭痛くなって」
監督爆笑。
(´・∀・`)「『参ったな』っつったの覚えてる」
「でその後に『くゎーーうゎーー(川)』ゆうたの(笑)」
スタッフも爆笑。
「なに言ってるの。頭おかしくなっちゃたのかなと思って(爆笑)」
監督「(笑いながら)あれはビックリした俺も」
大野さんはこのでんでんさんのセリフ「くゎーーうゎーー(川というセリフを誇張)」がだいぶツボだったようで前もお話されてました。
ここは応援上映でも発声ポイントになってたようです。
(´・∀・`)「でもおいしかったぁ。あのかき氷」
次郎兵衛が最後に刀を振り上げるシーン
次郎兵衛が最後に無門にむかって刀を振り上げるシーン。
監督「これ豆知識でね、最後に平兵衛がこの型をやるんですよ。」
「これは僕らの設定の中では、下山兄弟の必殺剣なんですね。」
「それをパワーボムみたいに無門を下に落とした後に切れるのに同じ型をしちゃうんですよ平兵衛は」
「それで負けちゃうの」
知念「後にそれが出てくると」
画面には「川」という文字が。
(´・∀・`)「そうだよね侑李この辺のこと知らないもんね、いなかったから」
そして再びでんでんさんに寄っていくカメラ。
(´・∀・`)「出た出たホラでんでんさん(笑)」
「かき氷(食べた後で)で頭痛くなっちゃってんの(爆笑)」
平兵衛が無門に襲い掛かるシーン。
(´・∀・`)「このシーンも何日間くらい撮ったんだっけな」
監督「1週間から10日じゃないすか」
知念「(鈴木)亮平さん出てますけど、どうでした共演してみて」
(´・∀・`)「こん時はまだ最初の方だったから、ね、後半の殺陣をまだ練習最中だったかな?」
「こん時はまだそんなにはしゃっべてはなかったかな?」
下山砦で残った下人たちのシーンはものすごい短時間で撮ったそうで、なんと20分くらいとか。
(夕日などの関係で)
監督「走りながら撮ってたね」
(´・∀・`)「こっちも『やばい、一発で決めなきゃ』って空気だった」
「忍びの国」のナレーションは名優・山崎努さん。
「やってくれたら嬉しいなってゆうのずっとあったのでよかったし、あとまぁなんだろう、幅が広がるよね」
「いろんな年代の、でんでんさんとか、いろんな人がいるっていう表現としてはね、すごいしっかりするから助かったな」
「あと言葉のリズムの使い方が素晴らしいよね」
日本地図で織田軍がとっていく領土を赤く染めていくというのは監督が考えた案。
子供にもわかりやすいように考えたんだとか。
織田信雄役・知念侑李さん登場
舞台は北畠家のお城。
知念侑李さんの初日だったそう。
知念「めちゃくちゃ緊張しますよ」
(´・∀・`)「これは緊張するわー」
知念「國村さんが目の前に」
(´・∀・`)「國村さんを目の前にしてこれ初日」
知念「対峙したときの圧力がすごくて」
(´・∀・`)「すごかったもんなーこれ観たとき」
國村準さん演じる北畠具教はほんとに圧巻でした。
出番もほんの数分くらいなんですけど、グッと画が締まるというか。
ザ時代劇という感じで素晴らしい!
応援上映のときも「大殿ー!」と声が掛かるシーンです。
この大殿の田丸城廊下のシーンが2016年7月4日東宝スタジオでのクランクインだったそう。
最初知念さんは伊賀忍者の役だった
知念「僕もともとこの役じゃなかったっていうのを聞いたんですけど」
監督「ジャニーズ事務所にすごい運動神経のヤツがいるって、知念くんでって、知念くんそんなにすごいのってなって、それはじゃあ忍びのなんか役だよねって言ってたらその役がなくなっちゃったんだよね」
「信雄は信雄でだれにしようかなーって言ってたときに、ん?これは信雄にしてみたらどうなるんだって思って」
知念さんも最初は大野さんの映画に出るとだけマネージャーさんから聞かされてどの役かはわかっていなかったんだそう。
年齢的には忍びの方にはいないから、信雄役かなと。
マキタスポーツさんも初日はおちゃらけていなかったそう。
監督によると「大事なシーン、しかも自分がカッコいいシーンでセリフ間違える」んだとか。
國村さんの大殿の最期のシーン。
(´・∀・`)「この死に方がカッコいい」
思わず3人とも見入ってしまってます。
中村監督の忍術に対するこだわり
大殿最期の感動的なシーンの終わりのほうで城の中に隠れている「うずら」という下人が!
けっこう映っていますが木々に紛れるように顔に迷彩色が塗られているので動くまでわかりません。
忍者好きな中村監督はリアリティを追求したいタイプ。
妖術とか幻術を使うというのにはしたくないそう。
「土隱の術」も「萬川集海(まんせんしゅうかい)」という江戸時代の忍術所にそって土の中にずっと入るというのを再現。
お国登場
無門が田んぼの畦道を楽しそうに走ってお国の元に帰るシーン。
このロケ現場は中村監督の実家の近くで、錦戸亮さん主演「ちょんまげぷりん」のときも使っているそう。
東京からすぐ行けるのに(茨城県つくば市)電柱とかが全然みえないので便利なんだとか。
ここでお国役の石原さとみさんが登場。
大野さんと石原さんはこのシーンからクランクインだったそう。
(´・∀・`)「さとみちゃんはこの中(家)で待機だから、着物だしより暑かったんじゃないかな」
知念さんに初日の感想を聞かれ
(´・∀・`)「暑いし汗が止まんなくて」
監督「(知念さんのシーンが監督的にもクランクインだったので)ここは俺はもうそんなに(緊張していない)『面白れぇなー大野くん』ってみてるだけだから(笑)」。
屋根裏からお国に見惚れてしまう無門。
このときの表情がちょっと口が開いてて見惚れてる感がスゴイ出てます。
そしてこのお部屋のセットは信雄の部屋と一緒で、監督いわく「使い回しです」(笑)
稼ぎが少ない無門はお国に家に入れてもらえない状況。
(´・∀・`)「家入れてもらえないからね、すき間いっぱいあるのに」
無門の家の端に小屋みたいなのが見えてツイッターでも「あそこで無門は寝泊まりしてるんじゃ」という意見が多かったんですが、中村監督もそんな意見があるのをご存知のようでした。
大野さんも「よく質問されたな、どこに居たんですかって」
ファンは細部までよく見て世界観に浸ってるもんなんですよ。
そして平兵衛にやられた忍者が来て無門が家に飛び上がるシーンのメイキングも公開。
大野さんにロープをつけてスタッフさんが引っ張るというからくりでした。
やられて口がきけない忍者の口の中に指を突っ込んでなにを言っているのか読むというシーンがありました。
監督「ああいう(ガっと勢いよく)入れ方は指示してんですよ」
「あんなに思いっきり(指を)つっこむとは思ってなくて」
(´・∀・`)「あれけっこうな覚悟よ、人の口の中に手ぇつっこむの」
「躊躇してるとあれ違うだろうなと思ってスパッと入れたら(監督が)すげえ笑ってきて」
監督「堪えるのが大変だったの、カポッて音がして思いっきりいったなと思って」
私もこのシーンでは笑ってしまいました。
この「へえべえにきられた」という無門が言うシーンも応援上映でみんなで大きな声で復唱してたそう(笑)
長くなったので今回はここまで
なんと興奮して6000文字近くまで書いてしまいました。
読む方もお疲れになると思いますので今回はここまでとさせていただきます。
拙い文章にここまでお付き合いいただき誠にありがとうございました。